
繭 & 糸

黄金の繭


繭 & 糸
ロイヤルシルク財団
Royal Silk Foundation | Yayasan Royal Silk
財団理念
未活用資源を活用した新たな産業開発と環境配慮に取り組み、持続可能な社会の実現を目指しています
取り組み
野蚕開発事業

- ジャワの森復活に野蚕開発 -
ジョグジャカルタ王室はジャワの伝統文化を保護 育成する責を担っています。ジャワ島には多くの伝統文化が今も継承され、特にバティック(ジャワ更紗)やイカット等は世界的にも高い評価を得ています。ところが現在、その原材料であるシルクの大半は中国等からの輸入品です。
事業初期の段階では原材料を自国で生産することを目的に、通常のシルク(家蚕)の振興を試みました。しかし、家蚕は世界市場において中国などと低価格競争を行うことが求められ、その為には機械化を前提にしたかなりの投資計画を検討しなければなりません。経済危機の中、農民に出来るだけ初期投資や継続資金等の負担を掛けずに行える事業として、スルタンと王妃は野蚕の開発に可能性を見出しました。
詳細は以下の書類をご参照ください
日本語
English
森植樹村落開発
*画像中央のスライダーを移動させると植樹地の変遷をご確認いただけます
- 持続的な地域活性化を目指して -
この事業にはジョグジャカルタ王室、林業省、ジョグジャカルタ特別州、県、村、大学、民間、ボランティアが参加し、日本からは農業開発と防災の専門家がボランティアでの参加を申し出て下さっています。これから夢を抱き帰還する人々を受け入れ、地域住民が主体となる20年・30年後を見据えた長期に渡る野蚕開発による「ジャワ鎮守の森植樹村落開発」事業が始まります。
現在ジョグジャカルタ王室では、円滑な事業推進ための組織作りと、各方面から広く事業支援が受け入れられる体制作りとして、ロイヤル・シルク財団を設立いたしました。財団ではイモギリ基金を設け、アタカス・クリキュラの製品販売額の一定割合で植樹支援を継続しています。
日本との交流は野蚕開発事業から始まり、野蚕製品と和装業界との連携が進み、手仕事のコラボレーション事業として世界無形文化遺産バティック(ジャワ更紗)の着物製作等の展開が進んでいます。今後は日本の伝統技術である「友禅染め」や「西陣織り」とインドネシアの職人が共同製作することで、2億4千万人のインドネシアへの市場展開を検討しています。
また、インドネシアの野蚕発事業はアフリカボツワナ共和国での野蚕開発支援やカンボジアでの手工芸支援へと展開が進んでいます。
メディア紹介

"We won't have a society if we destroy the environment"